成年後見は精神上の障害 (知的障害、精神障害、認知症など)により判断能力を欠いている方が不利益を被らないように、法律面や生活面で保護したり支援したりする制度をいいます。
成年後見は、成年後見制度の中の法定後見制度に含まれています。法定後見制度は、本人の判断能力の程度などを考慮して、「成年後見」・「保佐」・「補助」の3つに分かれています。成年後見はその中で、最も本人の判断能力が欠如している場合に適用されます。たとえば、家族を認知できないような場合です。
本人の保護者として選定された人を成年後見人といいます。成年後見人の仕事には、大きく分けて「財産管理」と「身上監護」の2つがあります。
財産管理にはたとえば、収入・支出の管理、預金や不動産の管理が挙げられます。ただし、食料品や衣料品等の購入といった日常生活に関する行為は含まれません (民法9条)。
身上監護にはたとえば、医療に関する契約、施設への入所契約が挙げられます。ただし、現実の介護行為は含まれません。
成年後見は、本人、配偶者、四親等内の親族、未成年後見人、未成年後見監督人、保佐人、保佐監督人、補助人、補助監督人、検察官のいずれかの請求によって後見開始の審判が行われ(審判のために本人の同意は不要)、家庭裁判所が、本人について、精神上の障害により常に事理を弁識する能力を欠く状況にあると認めた場合に、認められます。
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